ABOUT BRT

「仕事帰りのリーマンがラップして何が悪い!」

2015年にテレビ朝日「フリースタイルダンジョン」が始まって以来、
日本を空前の「フリースタイルラップブーム」が席巻しています。

全国津々浦々、
B-BOYファッションを身にまとった強面のラッパーから、
制服に袖を通したばかりの高校生、
果ては小中学生までがマイクを握る時代。

「HIPHOP好き大量発生 日本中そうなりゃ最高だぜ」と
「ラッパ我リヤ」が名曲”Do The GARIYA Thing”で
歌ったのは2000年のことでしたが、

それから15年を経て、
ようやくこのような状況が生まれるということを
当時何人が想像出来たでしょうか。

ビジネスマンのためのMCバトルのステージ

2016年3月にスタートした
ビジネスマンラップトーナメント(通称BRT)は、
名刺交換から始まる、

ビジネスマンのビジネスマンによる
ビジネスマンのためのMCバトルです。

営業vs総務、フリーターvs人事課サラリーマン、官僚vs官僚など、
参加者は有職者が9割を超え、

彼らは自分自身、そして自らの職業をレペゼン(代表)して
バトルに参加しています。

高校を卒業してすぐに就職した10代後半の若者から、
果ては企業で中間管理職を務める40代のおじさんまで、
幅広い年齢層がBRTに集まっています。

中核を占めるのは、20代後半から30代半ばの参加者。
彼らに共通するのは、本格的にラップや
ヒップホップにハマった時期の違いこそあれ、

多くの日本のラップスターがTVで活躍していた時代に
青春時代を過ごしていることです。

「KICK THE CAN CREW」、「Dragon Ash」、
「キングギドラ」など、巧みな韻を操り、
それぞれが自分らしい言葉を吐き出す姿に憧れ、熱狂し、

そしてそれが今でも自分の想い出や
アイデンティティになっていると語る
ビジネスマンラッパーは少なくありません。

BRTの壇上で飛び交う言葉は、
彼らが普段から抱えている仕事に対する誇りや鬱憤、
日本経済や社会に対する思いなど様々です。

また「営業マンはすぐ嘘つくから信じられない(事務職)」
「出してやろうか、医療大麻(医師)」など、


普通のMCバトルではなかなか登場しない、
けれどもビジネスマンにとって等身大の
ワードセンスで口撃し合うのが、

BRTの他に無い魅力として、過去に審査員として参加してくださった
プロラッパーの方々からも評価を受けています。

「ラップが好き」という気持ちの元に集う
“異業種交流“

また、BRTは新たなコラボレーションや
ビジネスが生まれることを視野にいれた、
新しい形の異業種交流の場ともなっています。

「ラップが好き」。
様々なバックグラウンドを持つ人たちが、
この旗の下に集うことで、
他では決して再現することの出来ない、
濃密で、多様性に富んだ
ある種の特殊な空間を作り出しています。

もちろん「初めて人前でラップをする」という人も大歓迎。

毎大会、2〜3割程度、初めてバトルをする方も参加されています。

良いことも悪いことも、
「言いたいことがハッキリと言える」世の中を目指して。

自分たちの大好きなラップを、まるで「草野球」のように、
楽しく気軽に続けられる世の中を目指して。

私たちはそんな思いをもって、このBRTを運営しています。