優勝者インタビュー vol.03 BOZ

Profile:BOZ
2016年6月26日 社会人舞句武闘会 優勝者

年齢(大会当時):いま、30歳です。社会人歴は7年目です。
仕事:真珠を中心とした宝飾の卸会社で商品企画を担当しています。と言っても13名ほどの小さな会社なので、展示会などでは営業もしています。

−ラップを始めたのはいつですか?

初めてフリースタイルをしたのは19歳です。実はその前にネットライム(ネット上で文字だけで韻を踏む遊び)に出会ってまして、17歳から作詞していました。

−きっかけは何だったんですか?

高校3年生の頃にKICK THE CAN CREWを聞いて作詞を始めたのと、その後B BOY PARKの決勝のMC 漢 vs 般若、外人21瞑想 vs MC USKを聞いてフリースタイルを始めました。

−職場でラップをする機会も多いですか?

ほとんどないですね! ただ、バトル中にも話したのですが、今の会社には転職で入ってまして、その面接でフリースタイルしました。 会長と社長の誕生日の時にラップでお祝いしたこともあります。

−ちなみにその転職面接ではどのようなフリースタイルをされたんですか?(笑)

面接では確か春というお題でしたので、花のように実りある人生にしたいな、とフリースタイルしたと思います。最後に、桜が散る、みたいなキーワードで締めてしまったのですが、笑ってもらえたので、助かりました(笑)

−随分際どいワードセレクトでしたね(笑)。今回社会人舞句武闘会で優勝してのご感想はいかがですか?

正直、楽に勝った訳じゃないので、嬉しかったですね。周りのMCからは優勝して当然のようなことも言われていたので、期待に応えようと必死でした。

就活生「カズマthe490」とのバトル。延長戦までもつれ込んだ。

−BOZさんの今回のベストバウトを教えてください!

一番はBEST4の vs IMAKENですかね。B-BOYイズムのサンプリングで『決して譲れないサラリーマンの美学 社長には媚びずに己を磨く 素晴らしき社畜共達のため、届く 轟く ベースの果てに』と言えたのは自分でも上がりました。

−BOZさんはUMBや戦極、罵倒と様々なバトルイベントに出場されて賞も取られていますが、今回初めて「ビジネスマンラップ」に挑戦してみて何か感じるところがあればお願いします。

実際のアンダーグラウンドなシーンと比べても遜色ない盛り上がりを感じましたし、何より「お客さんがヒップホップ好きなんだなぁ」と感じました。 ラップのスキルという点では、みんな僕を含めてまだまだだと思います。ビートアプローチ(いわゆる、フロウ)、言葉、ライム、すべてに置いてシーンを牽引出来るレベルにはありません。ただ、僕たちにはビジネススキルがある分、シーンに対してのアプローチ方法は相当リード出来るはずなので、もっと斜め上の角度から色々攻めて行きたいですね。

−シーン全体を俯瞰されてのご意見、さすがですね。そんなBOZさんが仕事をする上で心がけている事と、バトルをする上で心がけている事を教えてください。

仕事は効率良くスピーディーに進めること。 バトルはお客さんを楽しませることです。

−最後に、上司の方に一言お願いします。

いつもワガママ聞いてもらってありがとうございます。

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イベントレポート:2016.06.26 社会人舞句武闘会